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お知らせ

2025.9.18

ニュース

9月12日(金)、INGEM & ToMMoセミナーシリーズ第41回を開催しました

今回は、北村 浩 教授(東北大学大学院医学系研究科、INGEM 遺伝子変異検証グループ)が『Core Facilities for Animal Experimentation(CFA)とは? そして目指すこと』をテーマに講演されました。

北村先生は、獣医学及び実験動物学における研究に加え、基礎研究から臨床応用まで幅広い研究活動に携わってきました。その過程で、研究支援を通じてさらに社会に貢献したいという思いを強め、東北大学でのCFA構築に至ったことをご紹介いただきました。

CFAは、東北大学における動物実験のコアファシリティとして、研究者が安心して高度な実験を行える体制を整えています。具体的には「動物を作る」「動物を処置する」「生きた動物を見る」「動物試料を調べる」「正しい動物実験を守る」という5つの柱を設け、ゲノム編集動物の作製から、プロテオミクスや空間トランスクリプトミクスといった先端技術を用いた解析まで幅広くサポートしています。また、動物福祉の観点から、実験動物が本来の行動を発揮できるように飼育環境を改善する「環境エンリッチメント」のデータベース構築にも取り組んでいます。

最後に、CFAの活動の中で、北村先生が施設長を務める医学系研究科附属動物実験施設を北日本最大の発生工学拠点と位置づけ、実験動物における環境エンリッチメントの情報を世界に発信しつつ、動物実験の技術支援や実験動物医学専門医の育成拠点としての役割を果たすことを今後の展望として語られました。

ハイブリッド形式で開催したセミナーには、ToMMoINGEMのみならず、学内から多分野の教職員、医学系研究科の学生あわせて62名の参加があり、質疑応答では活発な意見が交わされました。

関連リンク

8月18日(月)、INGEM & ToMMoセミナーシリーズで東京大学の山下 征輔先生が講演されました

6月12日(木)、INGEM & ToMMoセミナーシリーズでMax-Planck研究所のVictoria A. Trinkaus先生が講演されました

CFA (東北大学動物実験コアファシリティ)

東北メディカル・メガバンク機構