2025.11.20
ニュース11/13、第12回医薬品開発研究センターシンポジウムを開催しました
2025年11月13日(木)、東北大学薬学部・薬学研究科 医薬品開発研究センター(RCPD)と、未来型医療創成センター(INGEM)、東北大学未来型医療創造卓越大学院プログラムの共催、並びにオープンイノベーション事業戦略機構の協力のもと、第12回医薬品開発研究センターシンポジウムをハイブリッドで開催しました。
第1部では、本薬学研究科で選考した若手Top論文賞の受賞講演として、長澤 将太 助教、有村 奈利子 准教授両名から受賞論文の内容についてご講演いただきました。
第2部のシンポジウムでは、『「細胞死」を標的とした疾患治療戦略と創薬』をテーマに最先端の研究を進める5名の先生方にご登壇いただきました。まず、薬学研究科の松沢 厚 教授より、本シンポジウムの趣旨をご説明いただいたあと、フェロトーシスに関する最新の研究成果をご紹介いただきました。続いて、東邦大学医学部の中野 裕康 教授からは細胞死に伴って生じるDMAPs等の放出を可視化する一細胞イメージングの手法と、この技術により得られた新たな知見についてを、さらに本学医学系研究科の五十嵐 和彦 教授からは、鉄代謝依存的な細胞死と頭頸部癌との関連性についてご発表いただきました。また、北里大学薬学部の今井 浩孝 教授からは、脂質酸化依存的細胞死の分子機構と、心不全の予防・治療薬の探索に関する最近の知見をご発表いただき、最後に理化学研究所の闐闐(どど) 孝介 専任研究員は、細胞死制御化合物の開発とその経緯、さらに創薬応用への展望について述べられました。

松沢 厚 教授 中野 裕康 教授 五十嵐 和彦 教授

今井 浩孝 教授 闐闐 孝介 専任研究員
また、若手研究者のネットワーキングを推進するために、シンポジウムテーマに関連したポスターセッションを開催し本学薬学研究科、医学系研究科、理化学研究所の若手研究者7名から発表がありました。それぞれの研究の詳細について活発な議論がなされ、若手研究者同士のネットワーキングの場となりました。

会場にはのべ100人程度、またオンラインでは70人程度と、多くの方にご参加いただき、活発な討論がなされました。今後このシンポジウムがきっかけとなり、創薬を目指した共同研究がますます進むことが期待されます。




