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組織

未来型医療創成センターは、センターの運営に関する重要事項を審議する運営委員会、9グループからなる研究部、企画立案及び調整等を行う企画推進部門等を備えます。

センター長・副センター長

センター長

本橋 ほづみ

東北大学大学院医学系研究科 生態機能学講座 医化学分野 教授
東北大学加齢医学研究所 加齢制御研究部門 遺伝子発現制御分野 教授

副センター長

木下 賢吾

東北大学東北メディカル・メガバンク機構 副機構長
東北大学大学院情報科学研究科 生命情報システム科学分野 教授

石井 直人

東北大学大学院医学系研究科長・医学部長
東北大学大学院医学系研究科 病理病態学講座 免疫学分野 教授

組織一覧

(2024年3月29日現在)

専任教員

教授

荻島 創一  博士(医学)

臨床データベースグループ
専門 トランスレーショナル・バイオインフォマティクス、システム生物学、医療情報学

勝岡 史城  博士(医学)

クリニカルシークエンスグループ
専門 生化学、分子生物学(遺伝子発現制御)

小柴 生造  博士(理学)

生体高分子構造解析グループ
専門 生化学、構造生物学、オミックス解析

島田 宗昭  博士(医学)

クリニカルバイオバンクグループ
専門 婦人科腫瘍学

特任教授(首席URA)

根本 靖久  博士(医学)、MBA(ファイナンス専門職)

企画推進室
専門 研究企画、プレアワード、ポストアワード、産連、知財戦略、スタートアップの支援

講師

岡村 容伸  博士(情報科学)

クリニカルシークエンスグループ
専門 生命情報科学

齋藤 さかえ  博士(理学)

クリニカルフェノームグループ
専門 分子生物学

李 賓  博士(医学)

クリニカルバイオバンクグループ
専門 分子生物学、産婦人科

助教

七谷 圭  博士(農学)

生体高分子構造解析グループ
専門 生化学、構造生物学

菱沼 英史  博士(薬学)

クリニカルフェノームグループ
専門 ゲノム薬理学、薬物代謝学

LIAM BAIRD  博士(医学)

クリニカルシークエンスグループ
専門 生化学、分子生物学(酸化ストレス)

グループ紹介

基礎研究部門

遺伝子変異検証グループ

本グループは、遺伝子改変マウスの作製や解析を通して、ヒト検体で見つかった遺伝子変異や多型の生理的・病理的意義の検証を進めています。臨床医、薬剤師、臨床検査技師等、様々なバックグラウンドの研究者と意見交換しながら、研究計画の立案、ゲノム編集法による疾患モデルマウス作製、マウス解析の技術支援を実施しています。このような研究基盤技術の提供に加えて、メンバーは個別の研究テーマとして、遺伝性疾患等における複数の遺伝子変異等について機能検証を進めています。

鈴木未来子 准教授 グループリーダー(医学系研究科)

ゲノム情報科学グループ

本グループは、日本人基準ゲノム配列を用いた日本人を対象とした疾患ゲノム解析の高精度化と、データ科学・人工知能(AI)技術を活用した分野融合研究の促進および医用AI人材の育成を進めています。2019年に日本人基準ゲノム配列初版JG1を公開、2020年には解析データを大幅拡充し再構築したJG2を公開しました。さらに2021年には250Mbほどの超難読未決定配列領域の解決に取り組み、バージョンアップしたJG2.1を構築し公開しました。また、疾患ゲノム解析に用いるための日本人基準ゲノム配列の情報リソースの整備を進めています。

田宮元 教授 グループリーダー(医学系研究科)

遺伝子創薬グループ

本グループは、ゲノム情報に基づく薬物動態予測パネル構築と公開を目指し、また、ファーマコゲノミクス解析を駆使した個別化薬物療法の開発と臨床実装を目指しています。東北メディカル・メガバンク機構が構築した全ゲノムリファレンスパネルを活用して、CYP1A2、CYP2C9、DPYD等における約1,000種類の組換えバリアント酵素を作製・機能評価を行なっています。薬物代謝酵素活性に影響を及ぼす重要なレアバリントの同定を進め、個別化医療の発展に大きく貢献する研究基盤を構築していきます。

平澤典保 教授 グループリーダー(薬学研究科)

生体高分子構造解析グループ

本グループは、タンパク質の分子構造に基づく創薬技術の開発により、未来型医療の実現への貢献を目指しています。クライオ専用300kV 透過型電子顕微鏡、800MHz NMRを用いて、疾患に関連する生体分子の立体構造解析、機能解明を進めています。これまでに、リボソームや膜タンパク質等、複数のタンパク質について、約2-4Åでの構造解明に成功しています。また、最先端設備による、企業や大学の創薬研究の支援、INGEMの各参画部局と連携した各種研究支援を実施しています。

小柴生造 教授 グループリーダー(未来型医療創成センター)

臨床応用研究部門

クリニカルバイオバンクグループ

本グループは、クリニカルバイオバンクとして、東北大学病院を受診した患者由来の生体試料を収集・保管・管理し、研究に利活用するために学内に提供する体制を構築してきました。収集・保管する検体数や試料の種類、試料の提供を受ける診療科数等のさらなる拡充に努めると同時に、収集した試料を学内外の研究活動により活発に利活用いただけるよう取り組むことで、我が国における次世代医療の早期実現に向けた基礎・臨床研究の基盤を担うことを目指しています。

島田宗昭 教授 グループリーダー(未来型医療創成センター)

クリニカルシークエンスグループ

本グループは、未来型医療に寄与するため、次世代シークエンサー技術を用いたゲノム解析の推進、およびゲノム医療の基盤となるゲノム情報の整備を行なっています。この目的で、一塩基多型・短い挿入欠失多型を対象にした短鎖リードシークエンス解析、複雑なゲノム構造多型を対象にした長鎖リードシークエンス解析、遺伝子発現を対象にしたトランスクリプトーム解析に取り組んでいます。また、1細胞RNAシークエンス等の先端技術を活用したプロジェクトも推進しています。

勝岡史城 教授 グループリーダー(未来型医療創成センター)

クリニカルフェノームグループ

本グループは、統合オミックス解析による疾患関連マーカーの探索と診断、治療、予防への応用や、代謝物および微生物叢プロファイルによる疾患感受性の解明とデータプラットフォーム構築を行なっています。生体試料のメタボロームおよびプロテオーム解析を発展させ、がん種の特定や治療効果判定および予後予測への応用を目指し、がん以外の疾患も視野に入れた測定可能代謝物や検体の種類を拡充します。さらに卵巣がん、口腔がん、脳腫瘍などでメタゲノム検体の収集と、その経時変化の解析に取り組んでいます。

清水律子 教授 グループリーダー(医学系研究科)

臨床ゲノム診断グループ

本グループは、個別化医療の実践に必要な遺伝子多型のアノテーション(遺伝子機能情報)付与、またクリニカルシークエンスに基づく次世代型エキスパート診断委員会の構築と拡充を目指しています。企業と共同で新しい診断システムを開発すると共に、病院疾患バイオバンクの検体のマルチオミクス解析(網羅的分子解析)により新しい治療標的の発見や診断ツールの開発を行います。

本橋ほづみ 教授 グループリーダー(医学系研究科)

臨床データベースグループ

本グループは、クリニカルバイオバンクの臨床情報のデータベース構築、試料由来のゲノム・オミックス解析情報を統合した統合臨床データベースの構築に取り組んでいます。また、統合臨床データベースのカタログを構築し、クリニカルバイオバンク、東北メディカル・メガバンク計画の試料・情報の利活用促進に取り組んでいます。さらに、統合臨床データベースに収載したジェノタイプデータ、ポリジェニックリスクスコア(PRS)の臨床での活用を目指した研究に取り組んでいます。

荻島創一 教授 グループリーダー(未来型医療創成センター)