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2023.5.1

ニュース

4月25日(火)、INGEM & ToMMoセミナーシリーズで筑波大学の柳沢正史先生が講演されました

 今回は、筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構長の柳沢正史先⽣をお迎えし、『睡眠の謎に挑む−「眠気」の分子実体の追求から社会実装まで−』をテーマに講演いただきました。

 講演では、眠らない生物はいないにも関わらずいまだ謎が多い睡眠について、様々な角度から語っていただきました。諸外国と比べて日本人がいかに睡眠不足か、睡眠不足がうつ病、認知症、メタボリック症候群の発症を高めること、最近ではレム睡眠の重要性が注目されていることを解説。遺伝子改変マウスを用いた研究では、睡眠時間が長いSleepy変異家系から原因遺伝子マッピングを行うことで、眠気の分子機構に迫るとともに、今なお進歩するゲノム科学を活用すると、睡眠の謎について新たな知見を得ることが期待されると語られました。

 また、柳沢先生が代表取締役を務める筑波大学発のベンチャー企業・株式会社S’UIMINでは、脳波測定ウエアラブルデバイス「InSomnograf」を独自に開発し、AIを駆使した睡眠測定を患者自身が在宅で行うことを可能としました。そして、ToMMoとの共同研究の可能性も含めて、今後の更なる展望を述べられました。

 ハイブリッド形式で開催したセミナーには、ToMMo、INGEMのみならず、学内から多分野の教職員、医学系研究科の学生、約120名の参加があり、質疑応答では活発な意見が交わされました。セミナー開催後はToMMo山本機構長をはじめとする教職員との意見交換会に参加。また、東北メディカル・メガバンク棟内のスパコンをはじめとした様々な設備を視察され、特にバイオバンク設備とそのシステムにご関心をいただきました。

 

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東北メディカル・メガバンク機構

筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構