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2024.10.1

ニュース

9月13日(金)、INGEM & ToMMoセミナーシリーズでEast Anglia大学のSteven Hayward先生が講演されました

今回はEast Anglia大学(Norwich, UK)のSteven Hayward教授をお迎えし、『Interactive flexible receptor docking using DockIT』をテーマに講演いただきました。

講演では、Hayward先生が開発したDockITツールの最新の進展と、研究における応用例についてお話がありました。DockITは、リガンドを柔軟なレセプター分子に結合させることができるインタラクティブなドッキングツールです。分子動力学シミュレーションを用いて、レセプター分子がリガンドとの相互作用によって形状を変化させるコンフォメーション変化を高速で予測し、リアルタイムで評価することができます。また、バーチャルリアリティ(VR)技術により、左手がリガンド、右手がレセプターと結びついたコントローラーを使って、直感的な操作でドッキングを体験することが可能です。

DockITは新機能を追加して今もバージョンアップを続けており、様々な研究に貢献しています。DockITを用いた研究成果として、がんの標的分子であるヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)6とその阻害剤ベリノスタットとの相互作用を明らかにし、医薬品設計の可能性を実証した例が紹介されました。

 

ハイブリッド形式で開催したセミナーには、ToMMoINGEMのみならず、学内から多分野の教職員、医学系研究科の学生、約50名の参加がありました。会場ではDockITの実演が行われ、会場参加者も実際にその操作方法を体験しました。

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