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2026.3.4

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2月25日(水)、INGEM & ToMMoセミナーシリーズ第44回を開催しました

今回は、長谷川 敦史 助教(東北大学 東北メディカル・メガバンク機構 バイオバンク部門)が『バイオバンク細胞試料の 新たな利活用展開 – iPS細胞を使って何をしよう? -』をテーマに講演されました。

長谷川先生は、iPS細胞を活用して、ToMMoのバイオバンクに蓄積された細胞試料をより広く研究に役立てる取り組みを進めています。現在、ToMMoには膨大な検体が保管されていますが、単核球やT細胞など既存の細胞は、いずれも血液細胞、また、増殖に限りがあるという課題があります。これに対し、さまざまな組織へ分化できる多分化能と高い増殖能をもつiPS細胞は、細胞資源の可能性を大きく広げる鍵となります。実際に、ToMMoの検体から樹立されたiPS細胞は、京都大学iPS細胞研究所(CiRA)の品質評価でも標準株と遜色のない結果が示されました。

また、ゲノム情報や詳細なコホート情報を活用した層別化創薬の取り組みも紹介されました。慢性閉塞性肺疾患(COPD)や慢性腎臓病(CKD)などの疾患リスクに基づき検体を層別化し、iPS細胞を樹立。そこから作製したオルガノイドを用いて発症機序の解明を進めています。

さらに、将来的には「ToMMo iPS細胞ライブラリー」を構築し、長期保存や資源枯渇などの課題を解決することで、持続可能な細胞資源の確立を目指したいと展望を語られました。

ハイブリッド形式で開催したセミナーには、ToMMoINGEMのみならず、学内から多分野の教職員、医学系研究科の学生あわせて50名を超える参加があり、質疑応答では活発な意見が交わされました。

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