2024.12.27
成果菱沼英史助教が令和6年度日本薬学会東北支部奨励賞を受賞しました
当センター、クリニカルフェノームグループの菱沼英史助教(東北メディカル・メガバ ンク機構(ToMMo)兼任)が令和6年度日本薬学会東北支部奨励賞を受賞し、12月21日(土)、東北大学大学院薬学研究科で開催された第 46回東北薬学セミナーにて賞状が授与されました。
今回の受賞対象となった『日本人集団における5-FU代謝酵素の遺伝子多型バリアントの特性解明』は、日本人集団における5-FU(フッ化ピリミジン系抗がん剤)の副作用の予測に関わる遺伝子多型を明らかにするものです。5-FUは効果的な抗がん剤である一方、投与された患者の1 0~3 0%に重篤な副作用が発現します。研究では、東北メディカル‧メガバンク機構の大規模日本人全ゲノム解析データを用いて、新規のDPYDおよびDPYS遺伝子多型バリアントの酵素機能を解析し、副作用発現に関与する可能性のある多型の種類を明らかにしました。これにより、副作用を事前に予測し、がん患者への化学療法を効果的かつ安全に行う個別化医療への応用が期待されます。
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