English

ご挨拶


未来型医療創成センター

センター長 本橋 ほづみ

 

 

 

 

未来型医療の発展を期して

東北大学では、世界トップレベル研究拠点の一つとして未来型医療創成拠点を定め、その中心組織として未来型医療創成センターを設立し、早くも7年目を迎えました。当センター設立にあたりご尽力された山本雅之先生、参画部局間の連携を強めクリニカルバイオバンクを飛躍的に発展された八重樫伸生先生の後を受けて、3代目のセンター長を2023年4月に拝命し、2025年度から2期目も務めさせていただくことになりました。2024年度、東北大学が国際卓越研究大学第一号として認定されたことに伴い、学内のライフサイエンス研究のハブとして、様々な研究者の研究を支援して先導する組織として、さらに重要な位置づけとなります。副センター長の木下賢吾先生、石井直人先生と協力して、『遺伝要因・環境要因と疾病との関係性解明に関する世界最高水準の研究と、その成果の臨床実装ならびに未来型医療専門人材育成を行う』というミッションを継続し、一人ひとりにあった医療・予防・ウェルビーイング実現のため、研究・教育に邁進してまいります。

 

当センターではこれまで、世界でも有数の15万人規模の複合バイオバンクを形成する東北メディカル・メガバンク機構の蓄積・経験をもとに、東北大学病院の患者さま由来の試料・情報を先端研究のために幅広く利活用するクリニカルバイオバンクを構築し、すでにほぼすべての診療科が参画する有数の未来型医療創成基盤の一つとして発展してきました。私たちはこれからこの基盤をもとに、そのスムーズな運用・利活用システムを強化し、東北大学病院、医学系研究科、歯学研究科、薬学研究科、工学研究科、情報科学研究科、生命科学研究科、医工学研究科、加齢医学研究所、多元物質科学研究所そして東北メディカル・メガバンク機構の11参画部局が連携し、東北大学の英知と総力を結集して、世界に卓越する研究成果を輩出し、多数の人々に裨益する社会実装の実現に資するべきと考えております。

 

蓄積してきた膨大な試料・情報をもとに、多様な分野の研究者が共創・創発して新たな価値を創出し、世界をリードする拠点の形成に一層邁進いたします。多くの皆様のご支援・ご指導をどうかよろしくお願い申し上げます。

 

2025年4月