2026.08.03 ニュース

7/25、第11回日本医用マススペクトル学会東部会が開催されました

 2026年7月25日(土)、日本医用マススペクトル学会東日本支部と未来型医療創成センター(INGEM)の共催で、「第11回日本医用マススペクトル学会東部会」が開催されました。

 本東部会は、質量分析法を活用した基礎研究から臨床応用までの研究成果や技術動向を共有するとともに、研究者・臨床家・技術者・企業関係者など、多様な立場の参加者が交流を深めることを目的として開催されました。

 今回は、INGEMとの共催のもと、「医用マススペクトロメトリーで深化する病態解析・検査診断」をテーマに、特別講演、依頼講演、学生依頼講演を実施しました。学内外から研究者、医療従事者、学生など幅広い参加者が集い、質量分析を活用した病態解析や検査診断に関する研究成果について活発な議論が行われました。

 会の冒頭では、当番世話人である東北大学病院薬剤部の前川 正充准教授(INGEM遺伝子創薬グループ兼務)による開会の挨拶が行われました。続いて、東北大学大学院薬学研究科の斎藤 芳郎教授による特別講演では、誘導結合プラズマ質量分析法を用いた網羅的元素解析の研究成果と、その臨床応用の可能性について紹介されました。また、依頼講演では、INGEMの菱沼 英史助教(クリニカルフェノームグループ)による大規模バイオバンクを活用したオミックス解析基盤の構築と疾患層別化への応用をはじめ、東北大学SiRIUSの和田 陽一講師による先天代謝異常症研究への質量分析法の活用、株式会社LSIメディエンスの宮澤 貴磨呂氏による臨床検査における質量分析技術の実践など、多彩なテーマについて講演が行われました。さらに、学生による依頼講演では、ニーマン・ピック病C型、胆汁酸代謝、小児てんかんをテーマとした研究成果が発表され、次世代研究者による活発な議論が展開されました。このほか、株式会社島津製作所との共催によるランチョンセミナーでは、生体試料の元素イメージング分析に関する講演が行われました。また、東北メディカル・メガバンク機構および東北大学病院薬剤部試験室の施設見学も実施されました。

 講演後には、基礎・臨床・企業それぞれの立場から活発な質疑応答が行われたほか、情報交換会では参加者同士が交流を深め、今後の研究連携につながる有意義な意見交換が行われました。

 

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