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2026.6.8

ニュース

6月1日(月)、INGEM & ToMMoセミナーシリーズ第45回を開催しました

今回は、今年度よりToMMoに着任された清水 厚志 教授(ゲノム解析部門)が「大規模ゲノムコホートから未来医療へ:エピゲノム・産学連携・One Healthをつなぐ統合戦略」と題して講演を行いました。

まず、岩手医科大学いわて東北メディカル・メガバンク機構での精力的な活動を振り返りました。地域住民コホート調査で取得された検体に対するオミックス解析では、対象物質の物理的安定性や長距離に及ぶ検体の輸送が大きな課題でした。そこで清水先生は、輸送環境がメチル化をはじめとするエピゲノム情報に与える影響を評価・補正する手法を確立し、強固な解析基盤を構築しました。この成果をもとに、より高度なリファレンスパネルを公開し、百寿者らの長寿研究や加齢解析に活用してきました。また、大学発ベンチャーを起業して「エピゲノム年齢測定キット」を実用化しました。さらに、国内データを集約する日本ゲノムコホート連携(JGCA)の推進や、遺伝的リスクを予防へ繋げるための遺伝情報回付の取り組みにも尽力してきました。

次に、現在のToMMoにおける活動目標・ビジョンとして、自身が担当する「統合ゲノム予測医学分野・エピゲノムデータ室」での展望をお話しになりました。これまでに蓄積されたゲノムコホートのエピゲノム情報を整理し、全ゲノムDNAメチル化解析を進めながら、国内外での利活用促進を図ります。加えて、マルチオミックスデータに画像・動画やAI技術を組み合わせた高精度な疾患発症リスク予測モデルの開発を目指します。今後はヒトの個別化予防に留まらず、ヒトや犬猫などの哺乳類を用いた統合マルチオミックス解析から哺乳類脆弱モデルを開発し、ヒトに対する理解の深化および先進的予防へと繋げる「ワンヘルス(One Health)」の実現への意欲を述べられました。

ハイブリッド形式で開催したセミナーには、ToMMoINGEMのみならず、学内から多分野の教職員、医学系研究科の学生あわせて約100名の参加があり、質疑応答では活発な意見が交わされました。

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